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【その2】「鞣し(なめし)」とは
- 鞣し(なめし)とは、動物の皮を永続的に使用するため、
皮を腐らせたり、硬化させたりしない加工方法のことを言います。
この加工方法には「タンニン鞣し」「クロム鞣し」と、この双方を併用する「混合鞣し」の
3種類が主流となっています。
- 「タンニン鞣し」
植物の渋成分である「タンニン」を皮のたんぱく質(コラーゲン)に結合させて
鞣す方法で
古来より行なわれている古い鞣し方法です。
自然の優しさと風合いが近年再評価を受けているようです。
- 「クロム鞣し」
鉱物から取ったクローム化合物を溶かした溶液に入れて鞣す方法で、
現在、日本の鞣しの90%以上は「クロム鞣し」が占めています。
「タンニン鞣し」に比べて時間(約半分)とコストが掛からず生産効率が良いので
現在主流の鞣し方法になっています。
- 「混合鞣し」
2種類以上の方法を組み合わせて行われるもので、「タンニン」と「クロム」の組合せが主流です。
組み合わせることでそれぞれの方法の利点を生かして欠点を補う効果があります。